その昔、黒パンストに夢中になった時期があります。ちょうどアリス出版のムック本で短冊切り替えのある、オールスルーの黒パンストを見つけたころです。
以前もお話ししたと思いますが、オールスルーというパンストの存在を知った時です。
初めて見た、ランガードのない黒パンストのエロいこと。時期同じくして、エロ漫画で女教師の黒パンストをビリビリに引き裂いてトイレで姦すパンストフェチ劇画の描写がリアルで、それを再現するのに、トイレの汚物入れから集めたうちの黒パンストを穿いてよくオナニーをしました。
強姦趣味は全くなく、レイプものは好きではありませんが、パンストを破る音と、写真のなかのオールスルーのパンストとの相乗効果で、よりリアリティある一人芝居のオナニーが出来たわけです。
ただ、いつものオナニーとは違うところは、鏡を見なかったこと。パンストとヒールを履いた自分の脚を見ながらオナニーをしていましたが、こと、この黒パンストに関しては、一切、鏡を見ませんでした。
つねに鏡の中の‘女’になった自分を見て興奮したのですが、いざ黒パンストを穿いて鏡を見ると‘女’に成れていない。女どころか、そこにはズボンを脱いだサラリーマンが映っている!
当時、普段に白ソックスしか穿かなかった自分は、黒ソックスはオジさんの物という思い込みがあり、黒パンストを穿くことで、脚の欠点が強調されてより男をイメージしてしまい、サラリーマンを連想してしまうわけです。
このことは、純女にも言えます。それはセラー服で膝丈スカートのJ.CやJ,Kなんです。J.CやJ.Kというのは、まずヒールを履きません。足元はローファーかスニーカー。なので膝から下は、男と同じなんです。そこにもってきて黒い靴下がくるとサラリーマンの足元と同じ。
やっぱり連想してしまいます。わたしのニーソ嫌いはここから来ているのかもしれません。
ガーターストッキングも同じく、黒い靴下はわたしのなかではビジネスソックスでしかないのです。
少し話がそれましたが、「男が黒パンストを穿くと、どこまでいっても‘女’にはなれない」今でもそう思っていますが、ここにきて、やっと少しは、‘女’に近づけたかなっという思いで、連載を続けています。そして今回からは、苦手‘だった’後ろ姿もプラスします。
時を経てようやく克服できた気になっています。